歯科からアンチエイジング

健康ブームの中、ポリフェノールという物質には抗酸化作用があるということでよく知られるようになりました。実際、ポリフェノールには、5000以上もの種類があると言われています。
動物や植物を問わず、生物の体内では酸素が多く関わる多くの反応によって活性酸素や「フリーラジカル」と呼ばれる、不安定な分子種が発生します。活性酸素自体は病原菌や有毒物質を除去するために、体内で作られていますが、多すぎる活性酸素は自分の体内の有用物質を攻撃し、様々な疾患や老化の原因になります。
ポリフェノールは自分の細胞や自分の体内の有用物質の身代わりとして酸化されることで、活性酸素の毒性から身体を守ります。
この作用を抗酸化作用と呼びます。
野菜や果物に含まれるポリフェノールをたくさん摂るのが、体に良いと言われるのはこの作用によるものです。
当院ではクマザサの高濃度エキスを歯肉マッサージを行うときに使用します。
クマザサエキスには他に類を見ない抗菌作用を発揮してくれる有機酸やポリフェノールが含まれているためです。

参考文献　：植物はなぜ薬を作るのか　文春新書

新美歯科医院　新美敬太