ロスアラモス

アメリカニューメキシコ州ロスアラモスは、第2次世界大戦中、秘密に原子爆弾の開発が進められた場所だということを日本の何人が知っているであろうか。

日本は世界で初めて原子爆弾が投下された国であるが、それを感覚として触れられる機会や場所は少ない。

そのため、僕も含め、ニュースで「核戦争の危機が高まっている、核実験が行われた」と聞いても遠い世界での出来事のように感じる。

ただ、現実では世界の至る所で戦争が行われ、再び原子爆弾の実験が、このロスアラモスの実験施設で行われていることを知った。

原子爆弾の実験が行われていると聞くと、私たちはnegative（嫌な）な印象を持つが、実際はそうでもないらしい。

もちろん、watchdog group(監視機関）やnonproliferation advocate(核不拡散を提唱）など原子爆弾の実験に反対する人もいるが、研究が始まったことにより、この2年間で3300人の雇用が生まれ、総雇用者数は17270人に至るらしい。そしてその半数がニューメキシコ州のいろいろな地域から来て、ロスアラモスの人口の約2倍の働き手が集まるとのこと。

また、その実験施設で働くために必要とされる知性や給料は高く、家族で働いていることもあるようだ。

祖父は機械整備士、母親はkeyとなる物質のはんだ付け、娘さんは放射線物質の専門員など。

このような話を聞くと、物事には全てのことに陰と陽があり、多くのことを多角的に見る必要があると感じた。

もちろん、核戦争や原子爆弾は論外であるが、オッペンハイマーの映画の原作は読んでみようと思う。